久々に映画館で観た映画。
これは過激な表現を存分に含んだとてもクリーンな映画だと感じた。
僕の中で衝撃作。そして非常に良い映画だった。
ダークナイト(バットマン)に出てくる宿敵。
ジョーカーがどのように生まれてきたかを描いたもの。この作品はダークナイトのようなアクションやSF的な描写は一切ない。ドラマ。
そこにあるのはリアルで生活感のある現実と1人の男の世の中に対しての生き辛さだ。
本当に伝えたい気持ちは伝わらない。
自分の感情が思うように表現できない。
素直な喜びを一瞬で壊される。
思ってもいないことを決めつけられてしまう。
要素として裏切りや孤独。精神的な辛さが山盛りに含まれている。
話が進むにつれて悲劇的な主人公は自分の道を見つけて行く。悲劇ではなく喜劇とも呼ぶ自分なりの道。
決して協調性などない。期待などせず、周りに身を寄せることもない。
自分の感情のままに人を殺す事にもなれていく。
これは、喜劇!と迷いなく発する所に主観的な感情の強さを感じる。
ここまででもうジョーカーとしてのキャラクターに魅せられる。
悪役で魅力的に感じたのはレオンのあの悪役麻薬捜査官。
ゲイリー・オールドマン演じる
ノーマン・スタンスフィールド以来かもしれない。
ジョーカーは描写としてあくまで主観的ではあるが彼自身の中に善悪の線引きはあるように感じるのも面白い。
生きづらい犯罪者の男の行動によりマイノリティーがマジョリティーに変わる場面がある。
前回書いた
にも通じる。
ジョーカーとして生きることを決意した後の階段での踊りはファッション、光含めてめちゃくちゃカッコいいビジュアルで序盤の先の見えない雰囲気を漂わせていた階段と同じ場所とは思えないほどに軽快で美しい。
この映画のラスト一言。
これはめちゃくちゃのしかかった。
何を言ったかは伏せますが、全体を通してこの終わりの一言が全て。
フィナーレを締めくくる圧巻の一言。
様々な要素がカオス的に混ざってはいるけれど全てが納得できる腑に落ちてしまうような作品。
年齢制限ひっかからない方には是非一度観て感想を聞きたい作品でした。
ではでは。
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是非◎
及川